最近、美容通の間で流行の兆しを見せているのが「お灸」です。お灸というと、おじいちゃんやおばあちゃんが肩こり・腰痛解消のためにしている・・・なんてイメージがありますよね。しかしそういった古いイメージはここ最近払拭されています。
若い女性も美容目的で始めることが多くなったお灸。今回は『お肌のたるみ改善×お灸』に関して詳しく見ていこうと思います!
そもそもお灸ってどんなもの?
さてまずはお灸がどんなものななのか、その実態を知っていくことから始めましょう。
お灸は「モグサ」を皮膚の上に設置してそれに火をつけることで体の調子を整えていくといったもの、二千年も前に古代中国で発祥したのがお灸の起源だと言われています。
日本には仏教の伝来といっしょに入ってきた文化、外国の治療技術でしたが日本に根付いて今でも使われるような伝統的なものになりました。
さてお灸に使われているモグサですが、これは「乾燥させたヨモギの葉」だそうです。ヨモギは日本の各所で生息している植物、キク科で薬効成分が豊富に含まれているといいます。
日本ではクサモチにして食したり、お茶として飲んだり様々な使い方のバリエーションがありますね。
ヨモギに火をつけるとかなり独特の香りがすると思いますが、これはヨモギに含まれている「シネオール」という成分によるもの。シネオールが燃焼すると、このような独特な香りを発するようになるのです。
この香りにはローズマリー・ローリエにも含まれるすっきりとした爽やかな香りも含まれているのでかぐとリラックスすることもできます。
お灸に期待できる効果とは
今回は「肌のたるみを改善するお灸の使い方」にスポットライトを当てていきますが、まずは基本的なお灸の健康効果を紹介していきましょう。
お灸には様々な健康増進効果が見込めるため、美容以外の目的でも積極的に実施していただきたいと思います!
免疫力の増加
お灸に火をつけて体にのせることによって、皮膚の下にあるいろいろな組織を温めて活発を活動的にさせることができます。
血管、筋肉、リンパ管・・・こういった組織が元気になることによって、今まで感じていた慢性的なダルさや体調不良も解消されることが多いです。
またお灸の温熱効果は、血管の収縮を助けることもできるので、女性が悩みがちな充血や貧血を和らげてくれます。
免疫力をアップさせることにもつながりますので、体調を崩しやすいという方はぜひお灸の力を借りてみましょう!
自律神経を整えられる
お灸をたくことによって、筋肉が温められてどんどん緩んでいきます。血行促進もできるため、自律神経のバランスが整えられるのもお灸のメリットではないでしょうか。
自律神経が整うと、体調不良も少なくなって日々快活に過ごすことができます。
痛みなどを鎮静する
前述したように、お灸に使われるヨモギの主成分は「シネオール」です。このシネオールは強力な殺菌・消毒・鎮静ができる、優れた成分となっています。
なのでお灸をすることによって皮膚からその成分がどんどん体内に入っていって、痛みを和らげてくれる効果があるんだとか。
体に慢性的な痛みを感じている方(特に腰痛や肩こり)はお灸を定期的にしてみてはいかがでしょうか。
肌のたるみを解消するツボをご紹介!
お灸の素晴らしい効果がわかったところで、さっそく本題へ移りましょう!
お灸は美容目的として使われることも多くなり、肌のたるみを解消するのにも一役買っています。肌のたるみに効果的なツボをご紹介するので、ぜひセルフお灸をするときの参考にしてみてくださいね!
1.合谷(ごうごく)
合谷(ごうごく)は手に存在する美容のツボです。親指と人差し指の付け根をまず探しましょう。そしてその付け根の骨の部分から、若干人差し指寄りの方へ動かしたところが合谷です。このツボは首から上、主に顔や頭の血行を促進するためのツボとなっています。
この部分にお灸をたくことによって、肌全体をきゅっと引き締めることができるんだとか。両手どちらの合谷でも効果を実感することができます。
2.陥谷(かんこく)
陥谷(かんこく)は足に位置する美容のツボです。場所は足の人差し指と中指の中間部分にあります。関節部分を少しこえて、ちょっと凹んだ部分があると思いますがちょうどそのあたりです。
たるみやすい頬やまぶたの下などの肌質を整えてくれる効果が期待できます。加齢とともに老けがちな顔を若返らせる、そんな効果のある美容ツボとなっています。
また弱った胃腸を元気にさせるような働きもあるそうなので、体調不良の方にもおすすめのツボです!
3.大都(だいと)
大都(だいと)も足に位置しているツボです。親指の付け根の側面に、少し盛り上がっているところがあると思います。このふくらみから、少~しだけ親指方面に位置している部分。凹みがあると思いますが、それが大都(だいと)です。
むくみやくすみといった肌のトラブルをスッキリさせてくれる効果が期待できます。この大都(だいと)も胃腸の調子を整えてくれるようです。
お灸をセルフで楽しむ方法!
それでは自宅で簡単にお灸を楽しむ方法をご紹介していきましょう。
最近は手軽のお灸を買えるようになり、わざわざプロの施しを受けなくても自分でお灸を楽しむことができるようになったのです。お灸の専門店なんかもありますし、ネットの通販を利用すれば誰でも簡単にお灸が入手できるようになりましたね。
そんなお灸を自宅で満喫するためにはどうしたらいいのか。初心者でも簡単にできる美容灸のすすめ方はこちらです!
お灸を購入する
まずはお灸を買いましょう。前述したように、どこでも簡単に入手できるのがお灸の良いところです。
お求めやすいのはドラッグストアや楽天やAmazonなどのネットショッピングでしょうか。取り扱っていないドラッグストアもありますが、大手チェーン店ならたいてい置いてあります。
おすすめはシールタイプの「間接灸」です。このタイプは美容ツボにお灸シールを貼って、そこにライターなどで火をつけるといったもの。
シールのおかげで簡単には剥がれませんし、安定した位置でお灸を楽しむことができます。熱くなってきたら、我慢せずにシールを剥がしてくださいね。
火が消えてしまっても台座はまだ熱いままなので、しばらくそのまま放置してもOKです。この方がより長くお灸の効果を得ることができます。
温かさを感じなくなってきたら、またシールを張り替えてお灸をしてみてください。肌に赤みが出てきたら、お灸が効き始めている証拠です!
お灸を続ける時間は?
お灸は基本的に自分の気が済むまでやってOKです! 一回で何分、という決まりは特にありません。
ただ火をつけてもすぐに止めてしまえば効果はなかなか得られません。血管などの血行がよくなりはじめて肌がぽっと赤くなってきたら効果が出始めているサインですから、それを感じられるまではお灸し続けてください。
お灸を行う頻度は?
また、お灸をする頻度ですが、できれば毎日やっていただきたいと思います。ただ忙しくてそこまで時間がとれない・・・という方は、3~4日に一度でもけっこうです。
一回に長時間お灸をするよりも、継続的にすることの方が重要です。肌のたるみを解消するためには、できるだけコンスタントにお灸をするようにしましょう!
お灸をするタイミングでベストなのは?
お灸はなるべく自分がリラックスした状態のときに行うのがいいでしょう。また朝起きてなかなか気持ちがシャキっとしない方は、朝イチでお灸をたくのもオススメです。血行促進されて目も冴えてくるでしょう。
できれば飲酒時、熱があるとき、入浴後は体温が高くなりすぎていることがあるのでお灸しない方がいいですね。こういったときにお灸をしてもなかなか効果が出づらいですし、やけどする危険性が高くなってしまうのでおすすめはできません。
「低体温になってるな~」と思ったときに美容灸をするのがベストかと思います。
おすすめは「せんねん灸」
ドラッグストアやネット通販で簡単に購入できて、なおかつ使い方もシンプルなのが「せんねん灸」です。特にアロマタイプは香りがいいので女性に人気な商品となっています。
土台が少し厚めに作られているので、初心者でも扱いやすいのがせんねん灸のおすすめポイントでしょうか。
せんねん灸にはいろんなタイプのお灸があります。煙が出るもの・出ないもの、火をつけるもの・火がいらないもの、そして肌につけたときの温感レベルも商品によって異なってきます。
どれを選ぶかはあなたの好み次第です。あまり煙が出るようなものはイヤ、火がこわいからまずは火なしタイプがいい、などなど・・・使い方や好みによってベストな商品を選び出すことができるのは嬉しいですよね。
特に『やけどが怖い』という方はまずは火がいらないタイプからはじめてみるのがいいかもしれませんね。
お灸の扱いに慣れていけば、他にもいろいろなタイプを試してみたくなるでしょう!
「せんねん灸アロマ」の口コミ
[talk words="普通のお灸よりも香りがいいです。女性向け、といった感じ!熱さも初心者には丁度いいと思います。
物足りなくなってきたら、もう少し熱さを感じるお灸に変えようかな~と検討中です!" avatarimg="https://beautylabo.biz/wp-content/uploads/2016/06/40.png" avatarsize="100px" avatarshape="2" bgcolor="#fff1f5" bdcolor="#fff1f5"]
[talk words="レギュラーのせんねん灸はちょっと熱すぎたので、こちらを購入しました。60個入りでこんなに使いきれるな!?と思ったのですが、体の至るところに使っていたらすぐになくなってしまって・・・また買い足さないといけませんね。しょっちゅうお灸して体調を整えています。" avatarimg="https://beautylabo.biz/wp-content/uploads/2016/06/41.png" avatarsize="100px" avatarshape=2 align=r bgcolor="#eafbff" bdcolor="#eafbff"]
まとめ
美容灸の始め方について、詳しく紹介していきました。もちろん鍼灸医院へいってプロの施術を受けるのもいいのですが、最近は自宅でカンタンにお灸が楽しめるような便利アイテムが増えてきたのでこれらを活用しない手はないと思います!
たるんできた頬をぐっとリフトアップさせるためにも、定期的にお灸でツボを刺激したいですね。
お灸には美容以外の効果も盛りだくさんなので、一石何鳥にでもなるのが素晴らしいところ。美容以外にも慢性的な体調不良を感じている方は、ぜひお灸の恩恵を受けてみてくださいね!