ニキビというと、一見「脂っぽくてオイリーな肌の人がなるもの」というイメージがありますよね。実際にオイリー肌だからニキビができてきた・・・という女性も多いと思います。
しかしこの方程式は、大人になると当てはまらくなっていきます。むしろ乾燥肌の人の方がニキビになりやすくなるともいわれているんですね。
このように言われているのはどんな理由からなのでしょうか? 今回は「乾燥肌なのにニキビができてしまう」というメカニズムを徹底的に解明していこうと思います。
改善するための方法やおすすめの化粧水などもご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
「乾燥ニキビ」と「ふつうニキビ」の違い
まずは乾燥からくるニキビと、思春期に多いふつうニキビの違いに注目していきましょう。学生時代にニキビに悩まされた、という方も多いと思いますが・・・この思春期ニキビは「ふつうニキビ」にカテゴライズされます。
ふつうニキビの原因というのは、皮脂が毛穴に詰まることです。毛穴が詰まってしまうことにより、炎症を引き起こしてその結果ニキビや吹き出物になる・・・というのがメカニズム。
思春期においてはホルモン分泌などの関係で、ケアしてもケアしても皮脂が過剰に分泌されるような時期があるはずです。もちろん個人差はありますが、毎日顔がテカテカだったという方も少なくないでしょう。
こういった過剰な皮脂の分泌によって毛穴が詰まってしまって、そこからニキビが発生するというのが「ふつうニキビ」なのです。ふつうニキビは皮脂の分泌がおさまってくると、それに伴って減少していきます。
それに比べて大人ニキビというのは、むしろ皮脂が足りないということがトリガーになって引き起こされます。女性のお肌は加齢とともに皮脂が少なくなり、それが原因で乾燥していくのです。
乾燥からくるニキビのメカニズムはひとつではありません。次の章で詳しく説明していきましょう!
乾燥にきびはこうしてできる!
乾燥からくるニキビのメカニズムについて紹介していきます。主に大きな原因は2つ・・・「乾燥からさらに皮脂分泌が過剰になる」「乾燥で毛穴が弱くなって少しの皮脂でもつまりやすくなる」です。
この2つの原因が元となって、乾燥がニキビを引き起こしていくといいます。自分がどちらに該当するのか、しっかり把握してから対策や改善策を見つけた方が効率よくニキビを撃退できるでしょう!
乾燥で皮脂分泌がさらに過剰に
「乾燥肌のはずなのに、場所によってはテカテカな場所がある・・・」という方はインナードライ肌になってしまっている可能性があります。インナードライとは、肌の外側はオイリーなのに内側はカラカラに乾燥していることを指します。
肌は乾燥しすぎると、「乾きを防ぐためにもっと皮脂を出さなきゃ!」という認識が働いて急に皮脂を分泌しだします。ただ急にそういった指令が出されるので、分泌される皮脂量はとてもバランスが悪いです。
ときには過剰に皮脂分泌がされて、これが毛穴のつまりを引き起こして結果ニキビができてしまうことがあります。これが乾燥肌からのニキビという現象を引き起こしているのです。
乾燥が行き過ぎると、皮脂の分泌が不安定になってしまうのは大人肌の特徴。しかも皮脂が分泌されている場所とされていない場所もまちまちなので、Tゾーンはテカテカで頬はパリパリに乾燥している・・・なんていう「顔面格差」のようなものも生まれていきます。
乾燥で毛穴が弱まり少しの皮脂で詰まる
お肌には皮脂膜という、水分が逃げないようにするための膜が張ってあります。うるおいのヴェールのようなものですが、加齢とともにこのヴェールは薄くなっていきます。
なのでスキンケアなどでしっかり補わなければいけないのですが・・・これが不足してしまうと、皮脂膜がなくなって肌のある水分はどんどん蒸発していきます。水分が不足した肌は、硬くなって毛穴も弱体化していくのです。
毛穴が小さく弱くなってしまうと、今まではちょうどよかった皮脂の量でもつまりやすくなっていきます。これが「乾燥肌なのにニキビが起こる」メカニズムです。
毛穴が以前よりも小さくて弱くなってしまったのですから、今まで肌トラブルを起こすような量ではなかった皮脂量でもつまりの原因になってしまうのです。
自分がどちらのタイプかしっかり見極めよう
上記で乾燥肌からニキビができる女性は2つのタイプに分かれる、ということをお話ししましたね。さてそこから自分はどちらのタイプの乾燥肌なのか、ということを把握していきましょう。
顔の部分部分によって乾燥具合が極端に違う、という方は前者の「乾燥しすぎて皮脂分泌のバランスが悪い」ことでニキビができている可能性があります。インナードライ肌ともいいますが、肌の表面ではなく内側が特に乾燥しているタイプですね。
このタイプの肌はインナードライに特化したようなスキンケア商品を使わないと、なかなか肌の根本的な乾燥は改善していきません。スキンケアを選ぶときにも、「浸透力」に注目して選んでいきましょう。
[label color="#76d7ed" title="乾燥で毛穴が弱くなって少しの皮脂でも詰まりやすくなる" icon="icon-crown"]
常に肌がカピカピに乾燥してしまっている、オイリーな部分はひとつもない、という方は「乾燥で毛穴が小さく弱くなってしまっている」方です。こういった女性はとにかくこまめな保湿をしていくことがおすすめです。
お肌に常に潤いを与えて、弱くなって毛穴を元気にする必要があります。毛穴が潤って元気になれば、しょっちゅうできていたニキビも改善に向かうことでしょう。
大人ニキビはどうして厄介なの?
さて具体的な改善策を紹介する前に、大人ニキビがやっかいな理由を少し紹介していきましょう。前述したように、10代の頃にできていたようなニキビは「思春期ニキビ」といって10代特有の皮脂の過剰分泌が原因で引き起こされます。
学生時代にニキビに悩んでいた・・という方も多かったと思いますが、こういった思春期ニキビはある程度年齢を重ねれば自然とおさまっていきます。なぜなら体の中のメカニズムも少しずつ変化して、皮脂の分泌が落ち着いてくるからです。
作られる皮脂が少なくなれば、皮脂が原因で起こっていたニキビがなくなるのは必然的なこと。なので思春期ニキビはいっときの辛抱であるともいえます。
何より思春期ニキビは治りやすのが特徴です! 皮脂が過剰になるタイミングさえ去ってしまえば、ニキビはなかなかできなくなります。
これに対して大人になってからできるニキビというのは、お肌が乾燥している限りは絶対によくなりません。放っておけばいずれはニキビができなくなるだろう・・・というのは大きな間違いです。
根本的な肌質の改善をしなければ、大人は治りません。乾燥という諸悪の根源をどうにかして解消する必要があります。また、一度できてしまうとなかなか治らないのも大人ニキビの嫌な部分です。
このような理由から、「大人ニキビは非常に厄介なもの」と言われているんですね。大人ニキビができやすい肌だな~と認識したら、そこからしっかり自分の肌と向き合って改善する努力をしていかなければなりません。
乾燥ニキビ解消におすすめの化粧水ってどんな化粧水?
それでは乾燥からくるニキビを解消するために、どんな化粧水を使ったらいいのかをご紹介していきましょう!
今使っている化粧水ではなかなか乾燥がよくならない・・・ニキビも出続ける・・・という方は、思い切ってスキンケアを見直してみてはいかがでしょうか。
自分にぴったりの化粧水を見つけて、乾燥ニキビを改善していきましょう! 根本的な乾燥が治せなればダメ、付け焼刃的な保湿をしていてもニキビができやすい肌というのは変わっていきませんよ。
インナードライ肌には「浸透力」のある化粧水
まずはインナードライ肌が原因でニキビができてしまっている方におすすめな化粧水をご紹介しましょう。インナードライはお肌の部分部分によってオイリーさが違うということがネックなところ。
まずは混合肌用のスキンケアというものを使ってみるのがいいかもしれません。混合肌用のスキンケアは、肌につけると皮脂量を調整してくれるような成分が働くというものが多いです。
オイリーなTゾーンでは皮脂を抑えるような働きを、そしてカピカピに乾いたおでこや頬では保湿をしっかりするような働きをしてくれるといいます。この自動調整作用が、インナードライ肌にはぴったりですよね!
また浸透力のある成分ができるだけたくさん配合されている化粧水というのも、インナードライの方にはおすすめです。保湿成分というのはそれぞれ違う浸透力を持っています。浸透しやすい成分・しにくい成分というのをしっかり把握しておくのがベターです。
浸透力の高い成分として有名なのがビタミンC誘導体。このビタミンC誘導体は、美肌効果もあるので保湿と美肌どちらの効果も期待することができます。
またナノサイズのヒアルロン酸やセラミドもおすすめ。分子のサイズが小さければ、それだけ肌の深層まで届く確率が上がっていくでしょう。
しっかり浸透力のある保湿成分が配合されている化粧水を選ぶようにしてくださいね!
万年乾燥肌には「化粧水+保湿クリーム」
常にお肌が乾燥してしまうという方は、化粧水だけでなく保湿力の高いクリームもあわせて使うようにしてください。そもそもこのタイプの女性にニキビができやすい原因は、過剰な水分蒸発にあります。
化粧水などで水分を補給しても、お肌の皮脂膜が薄くなってしまっているのでそれらをキープできなくなってしまっているんです。これをサポートするためには、お肌の水分が逃げないように保湿クリームをしっかり塗るようにしてください。
[talk words="保湿クリームですが、できれば界面活性剤が入っていないものを選びましょう。界面活性剤は皮脂膜を溶かして角質層を痛めてしまう心配があるそうです。
天然由来成分がたっぷり配合されているような、保湿クリームをチョイスして塗っていけばニキビ予防になっていくはず。根本的な乾燥肌改善をまずは目指していきましょう!" avatarimg="https://beautylabo.biz/wp-content/uploads/2016/06/2.png" avatarsize="100px" avatarshape="2" bgcolor="#fff1f5" bdcolor="#fff1f5"]